私たちは今、どこにいて、どこに向かっているのでしょうか。
小さな草の芽、花のひとひら、風の匂い、鳥の一声。
ふと目をむけ、耳を澄ませば、自然界はつねに正確なトキを教えてくれます。
それはときに予兆であり、警告でもあるかもしれません。
3.11以降、日本は大きな転換期に入りました。
今こそ私たちは原点に戻り、本当に必要なものはなにかを考える節目のトキを迎えています。
地球上のあらゆる生命は太陽と月の恩恵によって生まれ、すべてのものはつながりながら
生まれては消え、循環しながら、美しいこの奇跡の星を支えています。
旧暦とよばれる太陰太陽暦は現在、公式に使われることはありませんが、
太陽のめぐりや月の満ち欠けに、新旧はありません。
旧暦は月と太陽、この2つの天体の動きをほぼ正確に知ることができる時間軸です。
この手帳はもっと自然のしくみを知りたい、自然に寄り添う暮らしをしたい
と願う方々に支えられて9年目を迎えました。
購入の動機をお尋ねすると、自然から乖離した暮らしに疑問を感じていた、
このままではいけないのではないかと直観的に感じていたという方が多くいらっしゃいます。
手帳には先人達の積み上げてきた季寄せや、古い時代の図版を多く掲載していますが
制作当初から、「未来に役立つ手帳」であることをめざして制作を続けています。
また環境や天体に関する新しい情報も毎年、少しずつ増やしています。
過去に戻るのではなく、忘れ去られた日本の叡智には未来を救うような
大切な情報が眠っているのではないか、そんな思いがしてなりません。
それが何であるかは、ひとりひとりが五感をひらき、六感を働かせることによって
個人の意識の変容の中でひもとかれていくように思います。
そして日進月歩で進化するテクノロジーと融合することによって
私たちも自然の一部として循環できる存在になること、
そんな未来が実現することを願っています。
旧暦の元旦(新月)から始まるちょっと風変わりな手帳ですが、
見て、読んで、感じて、五感をひらくための手帳として、ご活用いただければ幸いです。