この手帳はグレゴリオ暦とは異なる時間軸を感じていただくために、あえて旧暦元旦から始まる日付になっています。
旧暦元旦は立春に近い新月の日になります。
スケジュールに追われる日常とは別の時間軸にシフトする感覚で、お使いください。
和暦は、月と太陽のリズムをダイレクトに味わえる自然の時間軸です。
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*本来の季節を楽しめる豊富な情報量
月の満ち欠けと同じくらいに重要なものが、太陽がもたらす季節の変化です。
二十四節気は約十五日毎の季節のめやすです。さらに約五日毎の変化をあらわす七十二候は、天候や気象の特徴、花の開花期、動物や虫の活動期など、日本の花鳥風月を感じるための手がかりとなるものです。お住まいの地域によって多少異なりますが、実際の自然の中から感じとり、季節の色や匂いを思い出すヒントにご活用ください。
この手帳は読み物としての要素が多く、手帳と本の中間のような内容になっています。各月のトビラには、その月の季節や風物に関するコラム、和歌や俳句、各月の雅名、季語を掲載しています。
旧暦の弥生は現在の4月頃。万物が光り輝き、百花咲き競う晩春になります。雅名は染色月、桃月、夢見月、春惜しみ月など。雅名を味わっていただくだけでも、その季節がイメージできるような言葉になっています。※2012年は閏弥生が入り、一年を十三ヶ月で巡ります。
明治の改暦以来、季寄せにはさまざまなずれが生じていますが、旧暦を使っていた時代のシンプルな流れにそって周囲の自然を感じてみると、こうしたズレはなくなり、和歌の意味をリアルに感じることができたり、今がいつのなのか、明快に把握することができるようになります。
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*江戸時代の木版画で花鳥風月を味わえます
このダイアリーには、豊富な挿絵を掲載しています。
これらの絵は江戸中期~明治頃の木版画から採取したものです。
柳と燕、月に時鳥、蛙に蓮など、日本人が昔からモチーフにしてきた組み合わせは、自然界の摂理をシンプルに表現しています。文章だけでなく、見るだけでもその頃の季節がわかるようにしてあります。昔の人々は今よりも不便な生活をしていました。天候や気象による危険にさらされ、それゆえに周囲の変化に敏感に過ごし、鋭い観察力を持って生活を守り、さまざまな暮らしの知恵を編み出していたようにおもいます。ビジュアルからイメージをふくらませながら、兆し、旬、名残りを感じていただければ幸いです。
*グレゴリオ暦とは異なるもうひとつの時間軸
月の満ち欠けと、春ととともに始まる一年を体感していただくために、この手帳は旧暦元旦から始まる日付になっています。
七曜制とはことなるリズムはかなり違和感があるとおもいますが、あえて新月から始まる十日毎のレイアウトになっています。あくまで月の満ち欠けで区切られた、日常とは異なる時間軸を感じてみてください。ページの左側が西暦になっていますので、通常のダイアリーとしてお使いいただけます。
書き込まずに読むだけという人も多いのですが、ふと立ち止まって月をみるように、こころとからだのズレを感じたとき、自然との乖離を感じたとき、流れをリセットしたいときに、時々、ひらいてみてください。
*五感を使って、命のつながりを発見するために
ダイアリーページには、歌舞伎や能楽、茶道に関するお話、ことばの由来、旬の食材、行事の本来の意味など、さまざまなテーマで各ページに読み物があります。また環境や天文に関する最新情報などのコラムも掲載しています。
ごく短い文章ですが、みなさまの日常のどこかでリンクすることがあれば幸いです。「梅暦」という言葉がありますが、梅が咲いているのに気づいたときが、その人にとっての春の訪れ。人それぞれに感じる春があるようにおもいます。知識ではなく、実感としてトキの節目を感じていただけることを願っております。
つねに自分のものさしをもって、主体的なトキを刻んでいきましょう。
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