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季節のコラムCOLUMN

二十四節気と七十二候

菖蒲華あやめはなさく

紫と緑の組み合わせは雨にもっとも映える色合わせ。雨に濡れると一層鮮やかになり、目にしみるような美しさです。

菖蒲と書いて、あやめと読むのでややこしいのですが、七十二侯の「菖蒲華(あやめはなさく)」のはアヤメ科の花のこと。

いわゆるショウブは水辺に生えるサトイモ科ショウブ属の植物。私の田んぼでも、水路に生えるショウブを大切にしています。若々しい緑が夏になっても美しく、カエルがちょこんと葉につかまっているのがおなじみの光景です。

端午の節句で邪気を払う魔除けに使われているのはこのショウブで、根に薬効成分があって「菖蒲湯」に浸かる風習があります。このショウブの花は地味な黄土色の花穂で、鑑賞するような花ではありません。

一方、アヤメ科アヤメ属の花は種類が多く、一初(いちはつ)、文目(あやめ)、燕子花(かきつばた)、花菖蒲(はなしょうぶ)と色々あり、最近はジャーマンアイリスやオランダアイリスなどもよくみかけます。

次に咲くのが燕子花(かきつばた)で、尾形光琳の『燕子花屏風図』でよく知られるように、水辺が大好きな花。ちょうど燕子花が咲く頃、ツバメの子が巣立ってスイスイと空を泳ぎ始めます。垂れ下がった花の様子と、ツバメの姿を重ねた美しい表現で、まさに季節感がよくわかります。

続きはこちらから 暦生活 菖蒲華

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